pokeFAMI DX BLACK EDITION 接点改良
さあ、先日のブログに載せていたポケファミの接点
(カセット差し込み口)が破損した件です。
中の接点の端子が折れてしまっていました。。。orz
こんな感じです↓
中の端子が何本か折れて入り込んでいるのがおわかりいただけると思います。
というか、何度か抜き差しやっていると徐々に変形しているのに気付いたんで、抜き差しする度に修正しながら遊んでいた訳なん
で すが、ついに逝ってしまったという感じです。
ネットで調べてみても同様の故障が何件か報告されているようです。
まあ、天下の任天堂製ではなく、あくまで互換機なので、こんなものなのでしょうか?
にしてもそこそこの値段したわけですし、何よりこのポ
ケファミ自体はかなり良いものです。
というわけで、ポケファミ自体は使い続けたいが、追
加で買ったとしても、また同様のトラブルが発生する。
これはもう、ポケファミ唯一の弱点の接点部をなん
とかしたい!と思うに至ったわけです。
そこで当初は、パソコンとかの部品販売店で、接点部のコネクタを購入し、なんとか交換できないものかといろいろ調べた結果、何
かと不都合が。。。。
不都合達を、以下にまとめました。
不都合1 そもそもネットで検索してもそのコネクタ部品自体がほとんど見
つからない。
不都合2 スーファミの端子数を完全再現するのが難しい。というか多分無い。
不都合2に関する詳細な説明をしますと、
スーファミのカセットの端子数は基盤表裏面で合
計46端子なんですが、これはあくま
で一般的なソフトの場合になります。
ちょっと容量の大きなソフトなんかだと、その両端にさらに8端子ずつ追加され、合
計62端子になります。
しかも、両端に追加される端子は、離れてて端子間ピッチがなんか微妙。。。(ーー;)
わかりにくいですがこんな感じです↓
カードエッジコネクタ(基盤とか差し込む用のコネクタはこういう名前らしいです)46ピン仕様はあるんですが、この大容量タイプに 対応できない。
もちろんそれ以上の端子数のもあるんですが、前述の両端のピッチの関係で62端子になると、単に端子数を増やせば使えるのかも微 妙。
しかも、この62端子仕様のソフトって以外にあるし、しかも面白いソフトばっか。。。
写真の例は、SDガンダム G NEXTなんですが、他にもロックマンX2、天外魔境ZERO、スーパーゲームボーイなど、ちょっとこの62端子仕様は外せないのです。
そこで考えたのが、ジャンクのスーファミから端子部を移 植する!で す。
だって、そもそも公式スーファミで接点の表面酸化による接触不良はあっても、端子が折れて破損しただとかは全く聞いたことがない!か らです!
こんなに実績のある最高のコネクタがあるわけですから、やはりこれを使わない手はないわけです。
ただし、それには確認しなくてはいけないことが何点か。
確認1 基盤へハンダ付けする表裏のピンの間隔は?
確認2 端子がポケファミ本体内に収まるか?
そして、ここが結構重要。。。
確認3 基盤からハンダ除去してカードエッジコネクタを取り外して、さらにそ れをポケファミ基盤に移植する技術が私にあるのか!?(`ε´;)
確認3に関しては、そもそも論になってしまいますが、恐れていては前に進めないので、エイヤーでやってしまいましょう。
では、順番に確認。
確認1に関しては、実際に測定してみました。
こんなん出ました↓
スーファミの表裏面端子間の間隔の方が2mmほど広い。。。
まあ、考えたんですが、これに関しては狭いのを広 いのに移植するよりは何とかなるだろうと。
次に、確認2です。
写真撮り忘れたんですが、スーファミの方が基盤からの高さが10mmほど高い。
これもポケファミに移植するとバランス悪くなりそうですが、実はSDガンダム G
NEXTとかスーパーゲームボーイとか、カセットサイズが大きい奴って、カセット自体がちょっと出っ張ってます。
これをポケファミに挿すと、ポケファミ本体にぎりぎり接触しないとこで止まるんですが、コネクタ部が長い分に関しては、接触ま での余裕が10mmできるだけなので、これもOKと。
そして問題の技術面ですね。。。。
これは、エイヤー!
お、おう!
お、おおう!!
いやぁ、なんとかなるもんですなぁ!
ハンダ吸い取り器とラジペン、精密のマイナスド
ライバーなどを駆使し、大きな破損もなく、無事両方からコネクタ取り外し完 了!
ちなみに、ハンダ吸い取り器は100円ショップで、200円で売ってい
たものです。
はっきりいって、いい意味で予想を裏切ってくれて正
直びっくりしてます。
こんないいもんがあったんですね。
今度ホームセンターでちゃんとしたもの(100円ショップに失礼だが)を見てみたいと思いました!
あとはこの細かい基盤にきれいにハンダ盛れるかなぁという問題だけですね。
っと、その前に実際にポケファミ基盤に、スーファミから外したコネクタを当てて見ると、やっぱ結構間隔に差がありますね↓
これはコネクタから伸びてる端子をちょっとづつ内側に曲げて差し込みました。
そしてハンダ付けのため、クリップで固定↓
そして、ドキドキしながらハンダ付けへ!
で、でけた!↓
見てわかる通り、下の2列が私のハンダ付けです。。。
明らかに盛り過ぎですが、こんなもんでいいです!素人なんで!(`Д´;)
ショートしてたり、断線無ければ!
あと、写真で2本配線を追加してますが、これはコネクタ剥がす際に、基盤のプリント配線が一部はがれてしまったんで、実線で配
線してます。
で、ポケファミ内部構造的にこの基盤の真下にバッテリーがあり、スペース的に余裕がないので、基盤を這わす様にやりました。
雑なやっつけ仕事の様に見えますが、一応要所要所で導通とか絶縁確認だけ
はしてるんで。。。。勘弁してください!(´Д`;)
そして、ハンダ付けしたコネクタに、実際にカセットがささる部分を取り付けました↓
これなんですが、スーファミにも前期、後期みたいなのがあるようで、私が今回使用したのは、前期型になります。
ちなみに、以下で見分けられるようです。
前期型:シリアルナンバーが「S1〜」で始まる
後期型:シリアルナンバーが「SM〜」で始まる
前期型、後期型でいろいろ違うようですが、カードエッジコネクタ部も違うようで、後期型はこのように基盤へのハンダ部と、差し込み部が別れていない仕様になってます。
今回は部品取り用で買ってたのが、前期型だったんで、これを使用しましたが、カードエッジコネクタ移植なら後期型の方がいいか
もしれません。
前期型だと別れてるんで、この二つを固定する方法を余計に考えないといけない。
なので、今回はポケファミに前期型のコネクタ移植しましたが、レトロデュオへコネクタ移植する際は、後期型のジャンクから失
敬したいと思います。
え?今、普通に言いましたが、もちろんレトロデュオも弱点克服させます!
レトロデュオの場合、弱点が結構あるんで、それも一緒に・・・・まあ、それはおいおい。
で、起動テスト!
おお!
端子が壊れてからは起動することがなかったポケファミが!
こんなにうまくいくとは・・・ちょっと自分でも驚き。
まあ、見る人から見れば、ハンダ外して移植しただけなんでしょうけども!
結構大変だったんですよ。
ファイナルファイトは46ピン仕様のカセットなんで、62ピンもちゃんと試しましょう!
ははは!
最高!
これでキラさん仕様のポケファミは弱点が無くなった訳
です!
接点問題解決した完 全無欠のポケファミが
ここに完成してしまいました!
これは世界初では!?(んな訳あるか!)
あとは例によって、塗装したいとこなんですが、このマットな手触りが損なわれるのは惜しいので、これはこのままにしときましょ
う。
とはいえ、これはまだ完成じゃありません。
スーファミのコネクタが縦も横もでかいもんで、ポケファミ内に収めるためにはコネクタ部の両端についてる足を切断したり、前述
のハンダ部とコネクタ部を固定したり。。。。
本当の完成にはもうひと手間掛かりますが、これまでの苦労に比べれば、どうってことないです。
ふう、そしてこの実作業に3時間ほどかかった訳ですが、今見て見ると、この記事書くのにも3時間くらいかかっとるやない
け!!
まあ、楽しんでます!
≪2015年4月19日追記≫
以前仮組みしていたポケファミをちゃんと組みました。
スーファミからのカードエッジコネクタ移植ということで、ポケファミのボディ側をちょっと加工し、何とか組み込み完了しまし
た。
問題だった、ハンダ部と、コネクタ部の固定は簡単にインシュロックで簡単に、しかもがっちりと固定することができました。
これが完成後の写真です↓
現在は、ドラクエ5を楽しんでいますが、動作も安定し、コネクタ抜き差しでも接点も全く問題なしです。
やはり純正は強い!
2015年4月12日 5:06